マンスリーマンションは途中解約可能?スムーズに利用するためには?
やむを得ない事情で退去しなくてはいけないとき、マンスリーマンションは途中解約ができるのでしょうか?トラブルが起きたり、違約金が発生したりすることはないのでしょうか?この記事では、「マンスリーマンションは途中解約が可能か」「スムーズに利用するためには、どうしたらよいか」という2つのテーマに沿って、紹介します。
マンスリーマンションは途中解約できるの?
まず結論から先にいうと、マンスリーマンションは途中解約できます。しかし、解約手続きにあたり、いくつか注意すべき点があるのでしっかり押さえておきましょう。
途中解約の手続きについて
入居しているマンスリーマンションの運営会社へ連絡すれば、途中解約の手続きができます。連絡手段ですが電話・メール・郵送いずれかとなり、会社で指定されているケースが多いです。そして、途中解約を申し出るタイミングですが、一般的には「退去する1か月前まで」とされています。
担当者名や連絡日時を控えよう
途中解約の手続きでトラブルを防ぐためにも、担当者名や連絡した日時を控えておきましょう。とくに、電話なら言った言わないという話になりやすいので「誰にいつ対応してもらい、どんなことを言われたのか」をメモしておき、メールはすぐに取り出せるよう保存をかけておくことが大事です。また、郵送の際もコピーを取っておくなど、自分の手元に控えを残しましょう。
違約金の有無で揉めやすい
通常の賃貸マンション同様、マンスリーマンションでも途中解約の際は「残日数分の料金または違約金」を一定額納める必要があります。基本的には契約書に基づいた内容で支払いますが、このとき揉めてしまうケースもあるのです。
揉めてしまう原因について
なぜ、最初から契約書に書いてあったのに、揉めてしまうのか?というと、それは「違約金を支払うのがもったいないから支払いたくない」「一度は支払ったけれど、やっぱり返してほしい」といった利用者側の姿勢によるものが多いです。
実際に支払う額は運営会社によって変動しますが、残日数の満額の場合もあれば「残日数の利用料のうち何割」と定めている会社もあるので、契約書は必ず事前に確認しておきましょう。
利用料金は返金されるの?
違約金同様、利用料金の返金も契約書の内容に準じます。たとえば、1月15万円のマンションで、6か月の契約をしたとしましょう。このとき、契約を交わした1か月後に急遽退去することになった場合「1か月前に退去を申告する」となるため、もう1か月分は利用料金が発生します。
しかし、その後の利用料は返金されるため、4か月分の利用料である60万円が返金対象となるのです。ただし、返金対象となるのはあくまで利用料のみなので、清掃費用など一律で発生する費用はそのまま徴収されます。
返金をしてもらえないケース
まれにですが、1円も返金をしてもらえないケースもあります。それは、もともとの契約が短期だった場合です。たとえば、2週間または3週間の契約だった場合、「1か月前の申告」というもの自体が成立しません。そのため、あまりに短期で契約した場合は全額自己負担となり、一切の返金がされないのです。
トラブルを防止するには
では、途中解約で発生しがちなトラブルを防止するためには、どうしたらよいのでしょうか?それには、以下2点の方法を押さえておくことを、おすすめします。
契約期間は短めに設定
まず、契約期間はあらかじめ短めに設定しておきましょう。短く区切っておくことで、途中で解約せざるを得なくなった場合も、金銭的な損失を最小限に抑えることができます。
ただし、「もう次の利用者が決まっているから」と延長を希望しても断られてしまうケースもあるため、契約期間を短めに設定する場合はあらかじめ次の入居先の候補を考えておきましょう。また、「延長はできるか?」と契約前に運営会社へ問い合わせておくことも重要です。
良心的な運営会社を選ぶ
現在では口コミサイトなどで運営会社や物件の評判を調べられるので、契約前に調べておくのもよいでしょう。実際に利用した方から「問い合わせ時の対応がどうだったか」「騒音などのトラブルがあったとき、どうなったのか」「途中解約の際、どんなことが契約書に書かれていたのか」など詳しい情報を探せばいくらでも出てくるため、積極的に探し良心的な運営会社かどうか判断材料にすることをおすすめします。
「マンスリーマンションは途中解約が可能か」「スムーズに利用するためには、どうしたらよいか」という2つのテーマに沿って、具体的な手続きや発生しがちなトラブル、そしてトラブル発生を抑える方法について、紹介しました。マンスリーマンションの途中解約には、通常の賃貸契約同様に違約金または解約金が発生します。トラブルへの発展やモヤモヤした気持ちを抱えなくても済むよう、事前にしっかり確認しておきましょう。